神戸駅の北側、湊川神社のすぐ南にある和菓子と甘味のお店。
創業はなんと1868年(明治元年)の老舗。
大変残念なことに設備全般などの老朽化に伴い今月の21日をもって150余年の歴史に幕を閉じられるそうです。
ここの名物は何と言っても神戸銘菓の瓦煎餅。楠木正成公を祀る湊川神社社殿竣工の際に、社殿建立の際に瓦を寄進する習わしに因んで楠正成公の勇士を焼き入れた瓦型の煎餅を創ったのが始まりだそうです。
その功績が讃えられて有栖川熾仁親王より「菊水」の姓を賜わられたのだとか。
過去には経営難によりUCCの子会社になったのち、一度は廃業となったものの元従業員が集まり営業を再開させたそうです。
今回も改装を実施して営業を継続していただけないものなのか、多くの人が思っていることかと思います。
菊水さんのように歴史があり、色んな人々に支持されている和菓子店がなくなるのを目の当たりにすることは非常に残念です。
昔に比べてスイーツの選択肢が劇的に増加したことで、昔ながらの和菓子店は苦戦を強いられている店が多いそうです。
新たなリブランディングは勿論、事業承継なども視野に入れ街の和菓子店の再生が急務ではないでしょうか。